インプラント/オールオン4の用語集
あ行
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All-on-4(オール・オン・フォー)
インプラントを埋入する際には十分な骨の幅と高さが必要となるので、GBR法(骨再生誘導術)を用いて骨を再生させます。 歯槽骨の吸収が著しく骨の幅が不足している場合、インプラントを埋入しても、表面が一部露出してしまいます。このような場合インプラントの長期の安定に不安が残り、インプラントの骨の支持が十分ではないので、骨量改善を計るためのGBRを行い、骨補填材を露出部に填入します。 その後、メンブレンという人工膜で覆い、(ただし、骨の状態によっては骨補填材を填入後、メンブレンを置かないこともあります)4~6ヶ月で新生歯槽骨が再生するのを待ちます。これでインプラント治療にも安定した予後が予想できます。 この他にも骨の幅を増やす術式はサイナスリフト、ソケットリフトなど色々あり、それぞれ適応を見極める必要があります。
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IPインプラント
歯周病で歯周組織が失われた部分に膜(メンブレン)をはる事によって他の組織の侵入を防ぎ、歯周組織(歯根膜、歯槽骨)が回復するためのスペースを確保し組織再生を行う方法。 エムドゲイン等の歯周組織再生誘導材料を併用する事で高い臨床結果を得ることができる。
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アクセスホール(Access hole)
上部構造とインプラントをネジで接続するために、上部構造に空いている穴のことをいいます。 アクセスホールの中にあるネジを締め付けて、しっかり固定した後にレジンでその穴を覆います。 上部構造の破折や、ゆるみが出た時にアクセスホール内のレジン部分を削ることで簡単に取り外しができるようになっています。
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アバットメント
アバットメントとは、インプラントを植立するために歯槽骨に打ち込んだ フィクスチャー(ネジ)と、上部構造(人工の歯)を連結させる部分。 インプラントは、上部構造(歯冠部分)とインプラント体(歯根部分)に分けられる。 なのでアバットメントは上部構造をインプラントに固定するための支台である。
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インフォームドコンセント
インフォームドコンセントとは医師が患者に対して、受ける治療内容の方法や意味、効果、危険性、その後の予想や治療にかかる費用などについて、十分にかつ、分かりやすく説明をし、そのうえで治療の同意を得ることをいいます。 個人主義の意識が高いアメリカで生まれ、80年代半ばから日本でも必要性が認識されてきています。
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インプラント(歯科)
インプラントとは歯を失った部分に失った歯の代わりとして人工物を埋入する歯科治療法のことです。 インプラントは生体との親和性が高いチタン金属で作られてます。
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インプラント義歯
インプラント義歯とは、アゴの骨にインプラントを打ち込み、そのインプラントを土台にして義歯(入れ歯)を装着するという治療法です。 メリットはものを噛めるようになるまでの回復が良く、義歯ががたつくことにより発生する痛みなども大きく軽減させることができること。
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インプラント矯正
インプラント矯正とは矯正用のインプラントを顎の骨に埋入する技術のこと。 類義語:アンカー矯正・SAS(スケレタルアンカレッジシステム)・TAD (Temporary Anchorage Device) インプラント矯正のメリットは治療期間が大幅に短縮できることです。 ケースによっては治療期間が通常の半分程度になることもあります。
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インプラント周囲炎
インプラント歯周炎とはインプラント周囲粘膜に起きる炎症のこと。 インプラント周囲の骨がなくなるので、天然歯の歯槽膿漏と同じような状態になることが分かっている。 細菌は歯垢、歯石のなかに細菌の集落を形成するので定期的な歯垢、歯石の除去が重要になる。
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インプラントレプリカ(Implant replica)
技工作業の際インプラントとアバットメントの連結を、模型上で再現するために用いる道具のことです。 患者さんに埋め込んだインプラントと同じ形をしています。
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エクストリュージョン
歯肉縁下にある歯根(埋まった状態)を矯正のゴムやフックなどの力で歯を歯肉縁上まで引っぱり出す方法。
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エクステンダー(Extender)
手術部位によってはハンドピースとドリルバーだけでは器具が入りにくいなど困難な場合があり、その際に中継ぎとなる延長させる部品を取付ける事によって到達距離を延ばす事が出来るパーツの事。
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エムドゲイン
エムドゲインとは歯周組織再生誘導材料の事。 歯周ポケットの深さが6㎜以上、中等度又は重度の歯周炎の外科手術の際に使用する薬。歯根面の徹底清掃(スケーリング、ルートプレーニング等)をし、露出した歯根面全体を覆うように塗布することにより、歯周組織の再生を促す薬液。
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オステオトーム(Osteotome)
オステオトームとはインプラント埋入の際に骨を押し広げたり圧縮したりする手術道具のこと。 特に骨が軟らかく、菲薄な上顎骨において用いられます。 ドリルだけで穴を開けるのではなくて、オステオトームを使用し、インプラントを埋入すると骨が緻密になり硬くなります。そのことでより強い初期固定を得る事ができ、インプラント治療の成功率が高まります。
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オステオトーム・テクニック(Osteotome technique)
オステオトームを用いて、上顎洞底を歯槽頂上から挙上させる手術法を、オステオトーム・テクニックと呼びます。上顎にインプラントを埋入できる厚みが足りない場合に行う治療法の一つです。移植骨や骨補填材を入れて骨の厚みを増してインプラントを埋入できる状態にします。3㎜程度までの少量の骨造成が必要な場合はオステオトームテクニックが適応となり、4㎜以上はサイナスリフトが適応となる。 同義語:ソケットリフト
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オッセオインテグレーション(Osseointegration)
オッセオインテグレーションとはインプラントで使用されているチタンが光学顕微鏡のレベルで顎の骨と結合すること。 オッセオインテグレーションの発見で骨と結合したデンタルインプラント治療が可能となり、現在のデンタルインプラント治療における基本理論の一つとなっています。
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オトガイ
オトガイとはヒトの下あごまたは下あごの先端をさす語である。 頤(おとがい)は下唇の舌に位置する下顎の正面部分である。 インプラントを埋入するための骨が不足している場合に行う骨移植の時に自家骨を使用する場合に、オトガイ部分から骨を採取し移植する方法もあります。
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オーバージェット
上顎の前歯(中切歯)の先端から下頤の前歯の表面までの距離のこと。 上顎前突の方、出歯の方はオーバージェットが大きくなる傾向があります。
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オーバーデンチャー(Overdenture)
オーバーデンチャーとは少ないインプラントで入れ歯を支える治療方法のこと。 オーバデンチャーによるインプラント治療は、失ってしまった顎骨の代わりに2~4本のインプラントを埋入して、現在使用している入れ歯をしっかり安定させることができるインプラント治療です。 歯をすべて失ってしまっている場合には、痩せてしまった顎の骨に、最低2~4本のインプラントを埋め入れ、そのインプラントに入れ歯をしっかりと固定させます。 特に下顎の入れ歯が痛い、噛めない方には費用が少なく大きな成果が得られる治療法です。
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オーバーバイト
正面から見たときの、上あごの前歯と下あごの前歯の重なり具合、上顎前歯の切縁から下顎前歯の切縁までの垂直的な距離のこと. 一般的な噛み合わせでは、上下の歯をかみ合わせた時に、上の中切歯は下の中切歯の1/3~1/4程度を覆っていますが、過蓋咬合の場合には下の中切歯が全く見えないくらいまで上の中切歯が覆いかぶさるようになります。
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オープントレー印象(Open tray impression)
専用の印象用コーピングの周囲に堅い弾性印象材を注入する印象採得方法。 硬化した印象材を口腔内から取り外す際には、印象用コーピングのネジをトレーの咬合面に作られた穴からゆるめて外しコーピングをそのまま印象内に取り込む。
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一回法(Single-stage implant)
一回法とは、インプラント治療に必要な外科処置(オペ)を、一度にすべて行う治療方法のことです。歯肉の切開の回数が一度だけなので、患者さまへの負担が軽い。 インプラント体の埋入オペの後、ヒーリングアバットメント(インプラント頭部の保護、食片圧入の防止、歯肉形成の目的で一時的に使用されるパーツ)を設置します。 ケースによって、一回法.二回法を使い分ける事が重要である。
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医療費控除制度
医療費控除制度とは1年間(1月1日から12月31日まで)に医療費として 支払った金額が10万円を超えた場合(200万円を上限とする)、 確定申告の際に医療費控除として所得控除の対象となり、 支払った医療費の一部が還付される制度のことをいいます。 医療費控除を受けるには確定申告を行う必要があります。 また、申告には領収書が必要となりますので、お渡しする領収書は大切に保管してください。
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印象
印象とは歯科医院でよく行う歯型をとる事を指します。歯型を取ること。印象採得とも言います。 印象の事を英語でImpression(インプレッション)というので 「インプ」と言ったり、アポイント帳に「Imp」と書いたりもします。
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印象用コーピング(Impression coping)
インプラント体やアバットメントの位置を印象内に記憶する器具。 口腔内からコーピングを直接印象内に取り込む方法と、インプラントアナログを連結してから印象内にコーピングを戻す方法がある。
か行
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カウンターシンク(Countersinking)
インプラント・プラットフォームに合わせてインプラント床の皮質骨部分を広げるためのドリルこと。
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カスタムアバットメント(Custom abutment)
既製のアバットメントで対応できない症例等に独自に鋳造等を行って作製されるアバットメント。
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CAD/CAM(キャド・カム)
CAD/CAMとは、CAD(コンピュータによる設計)とCAM(コンピュータによる製造)によって成り立っています。 代表的な歯科用CAD/CAMに「セレックAC」があり、コンピューター上に形成された歯牙のデータを取り込み画面上で被せ物や詰め物などを設計することで、機械によって自動的にセラミックのブロックから削りだして作製することができます。
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クラウンレングスニング(歯冠長延長術)
虫歯が縁下にあったり、歯の高さが低い場合等に歯ぐき、歯槽骨を削る事によって歯冠部分を歯肉縁上に出す方法。
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クリアランス(Clearance)
噛み合う歯の上下のスペースの事をクリアランスといいます。 形成する際、上部構造を考慮して支台歯を形成する必要があります。 クリアランスが少ないと、上部構造の高さが取れないため維持力が下がる場合があります。
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コンピュータ・ガイド・システム
CT画像をもとに、手術計画をコンピュータで行うシミュレーションシステム。 手術用の型を製作することで安全性・スピードも向上する。
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外部注水(external irrigation)
インプラント埋入手術でドリルを使用する際に外部から注水させる方法。 注水させる事によりドリリングの際、発熱による骨牙細胞への影響を最少にしインプラント治療の成功率を高めます。
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海綿骨(Cancellous Bone)
皮質骨の内側にある組織で、スポンジ状のやわらかい骨です。インプラント治療の際に海綿骨の固さが治療を行うに重要なポイントとなります。
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確認用ジグ(Verification jig)
作業用模型上で作製される複数のインプラントのインデックスで、作業用模型の正確さを確認する目的で口腔内で試適する。口腔内で適合しない場合は、切断し再度接合する。再度接合したジグをもとに作業用模型を修正するか新たに作製する。また、確認用ジグを直接口腔内で作製し、そこに模型材を注入して確認用模型を作製する方法もある。精密な最終補綴物をつくるためには重要なステップである。
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下歯槽神経
下頤の骨の内部に分布する神経の一つで最後の末端はオトガイ神経と名前がついている。下の歯の抜歯やインプラント治療の際にはこの神経の損傷を避ける必要がある。CT撮影により損傷のリスクを大幅に低減する事ができ、CT診断はインプラント治療には必須の検査項目です。
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局所麻酔
意識消失を伴わずに部分的に除痛を行う麻酔。 投与部位周辺の末梢神経を遮断して,痛覚を麻痺させる薬物。 主に、侵襲性の低い手術や簡単な救急処置、周術期の全身麻酔と併用した鎮痛目的などで用いられる。
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光学印象
光学印象とは、スキャナーによって形成歯や対合歯、かみ合わせの関係を撮影しCAD/CAMソフトの3次元データ化する方法です。
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骨形成術(Osteoplasty)
骨形成術とは骨が尖っていたり、インプラント手術、入れ歯が合わないなど骨の形状を修正したい場合に削って整える方法。
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骨再生医療
骨が薄くてインプラントを埋め込むことができない場合に行う治療法。 埋め込むための骨が成長できるようにするもの。骨の状態によりGBR法とサイナスリフト法から選択する。
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骨補填材
骨の再生を目的とする材料。 骨が不足している部位に骨補填材を入れる。 骨移植、GBR、インプラント治療の際に使用することが多い。
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骨膜(Periosteum)
骨膜は知覚神経や血管にとむ繊維結合組織の膜。骨の表面を覆い骨を保護する役割に加え、骨を養い骨の成長や再生を司る役割を担っています。 骨の打撲による強い疼痛は、骨膜に分布する知覚神経の刺激によるものです。
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根尖病巣
歯の根の部分にできる病気です。 根尖病巣は、レントゲンで見ると黒く写ります。 根管治療をされている歯や、歯根が割れてしまっている歯、歯周病が原因の歯は根管内で細菌が感染を起こして根尖病巣が出来ることがあります。 ほとんど自覚症状が無いことが多く、レントゲン写真で判断できる場合が多いです。 違和感が起きたり急に痛みがでたりする事がありますが、症例によってはそのまま様子をみる事もあります。 根尖病巣には歯根端切除術が最も有効な治療法です。
さ行
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CT-スキャン
コンピューター断層撮影法。X線とコンピューターを使って、検査を行いたい場所(身体)を撮影し、輪切りの断層画像として、観察・診断する装置・技術のことを言います。 インプラント治療の際や外科処置前など治療の診断に必要な場合に撮影をする。
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GBR法(骨再生誘導術)
インプラントを埋入する際には十分な骨の幅と高さが必要となるので、GBR法(骨再生誘導術)を用いて骨を再生させます。 歯槽骨の吸収が著しく骨の幅が不足している場合、インプラントを埋入しても、表面が一部露出してしまいます。このような場合インプラントの長期の安定に不安が残り、インプラントの骨の支持が十分ではないので、骨量改善を計るためのGBRを行い、骨補填材を露出部に填入します。 その後、メンブレンという人工膜で覆い、(ただし、骨の状態によっては骨補填材を填入後、メンブレンを置かないこともあります)4~6ヶ月で新生歯槽骨が再生するのを待ちます。これでインプラント治療にも安定した予後が予想できます。 この他にも骨の幅を増やす術式はサイナスリフト、ソケットリフトなど色々あり、それぞれ適応を見極める必要があります。
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GTR(Guided Tissue Regeneration)組織再生誘導術
歯周病で歯周組織が失われた部分に膜(メンブレン)をはる事によって他の組織の侵入を防ぎ、歯周組織(歯根膜、歯槽骨)が回復するためのスペースを確保し組織再生を行う方法。 エムドゲイン等の歯周組織再生誘導材料を併用する事で高い臨床結果を得ることができる。
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サイナスリフト法(上顎洞挙上術)
上顎奥歯の歯を失うと、サイナスと呼ばれる上顎の空洞が拡大します。(特に歯周炎にかかった方に多くみられます) この薄くなった部位の鼻の方、上顎洞(副鼻腔)の底にインプラントが埋め込めるように上顎洞の底部を押し上げて骨を造る方法をサイナスリフト法と呼びます。 サイナスリフト法に対応できる医院は多くありません。筒井歯科ではこの治療も対応可能です。安心してお任せください。
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サブジンジバルカントゥア
歯肉構内から歯肉縁までの歯肉縁下部の形態。 天然歯はもちろん、補綴分野において歯肉縁下に形成限界を設定した場合の 歯肉縁下部の歯冠修復物の形態も意味する。
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サージカルステント
インプラント埋入手術の際に、インプラントの埋入位置方向を決定するため口腔内に装着する装置のこと。手術前に型取りをしておき、技工作業でステントを作成する。新しく研究がすすむ中、補助器具の一つであると言えるが、術者の経験及び知識が必要不可欠である。
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シェード
歯の色の明るさ、色調の事。 ホワイトニングの前後や詰め物、被せも物の色を見るためにシェードガイドと言う歯の色見本を使って色をみていく。 その色見本、シェードガイドを参考にセラミック等の色を決定します。
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シュナイダー膜
上顎洞と歯槽骨の間にある粘膜。 上顎奥歯の手術では、このシュナイダー膜を損傷する事のないよう気をつけなければならない。破ってしまうと上顎洞内に感染を起こしてしまう。
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ジルコニア(Zirconia)
ジルコニアはダイヤモンドに近い光の透過率があることから模造ダイヤとも呼ばれ、キュービックジルコニア等の宝飾品としても用いられているセラミックのこと。 従来の歯科用セラミックの3倍以上の強度があるため硬さと 欠けにくさ、耐久性があり、メタルフリーでの歯科治療が可能になりました。 主にオールセラミッククラウン、ブリッジ、インプラントアバットメントに使用されます。
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スクリュー固定式(Screw-retained)
インプラントの上部構造体をインプラント体につける方法を大きく分けると、ねじで止めるスクリュー固定式とセメント合着式があります。スクリュー固定式 はねじによってアバットメントまたは補綴物を固定すること。最大の利点は取り外しが容易に出来ることです。取り外しが出来るため上部構造体の修理も容易です。
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ソケットリフト
インプラント埋入予定部位に棒形体の器具を槌形体器具で押し上げ上顎骨は柔らかい為、力を加える事により骨が上顎洞側に移動しインプラントを埋入するための高さを獲得する事が出来る。人工骨などの充填材を入れる事があり、上顎臼歯部の少ない量の骨造成が必要なインプラント治療に適用となる。一般的には3㎜が目安となる。
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上部構造
インプラント手術にて歯槽骨に埋入したフィクスチャー(インプラント体)にアバットメントを介して、装着される人工の歯。セラミックや金属でできている物など色々な種類がある。実際に口の中を見て歯と分かる部分で、インプラント補綴とも言います。
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上顎洞
副鼻腔の一つである上顎洞は、鼻の横にある大きな空洞のこと。上顎洞が大きい人は、上顎の奥歯におけるインプラント手術の際に、骨の高さが足りない事があり上顎洞を上に上げる手術が必要な場合があります。
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初期固定(Primary stability)
インプラント埋入直後のインプラント固定度。 埋入時点で臨床的に動揺がなければ初期固定が得られたと判断される。
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即時荷重インプラント
1度の手術で仮歯まで装着する手術方法。 治療期間が大幅に短縮でき、手術当日から日常生活が可能となるなどメリットがある。日本では手術2回法が一般的。
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失活歯
歯の神経(歯髄)が死んでいる歯のこと。
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歯根吸収
歯の根の部分が溶かされてしまうこと。顎の中で歯の根が本来あった長さより短くなってくる。 原因は炎症であったり外傷であったり、矯正治療の際に力が強すぎてダメージを与える事もある。
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歯根破折
歯の根の部分が割れたり、かけたりヒビが入ったりする事。 神経を取り除く治療が行われた歯は経年的にもろくなり、そこに強い力が加わる事によって破折が起こりやすくなる。 割れた歯は治療不可能になり抜歯になる事が多い。
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歯根端切除術(Apicoectomy)
歯根端切除術は感染の原因となっている歯の先端ごと、病巣を直接摘出してきれいにする方法です。 感染源と病巣を直接除去できるため、根管治療と比較し、再発が非常に低く、また治療回数が1回で済むという大きなメリットがあります。 マイクロスコープ(外科手術用顕微鏡外科手術用顕微鏡)とProRootMTAという特殊な薬剤を併用する最新の治療法を行う事で、成功率は著しく高くなります。
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歯槽堤拡大術(Ridge expansion)
骨幅が狭い症例、インプラント体埋入や骨移植に合わせ、オステオトームやチゼル等を使用して残存顎堤の幅を側方(頬舌的)に増大させる外科処置。
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歯間乳頭
歯間乳頭とは歯と歯の間の歯茎の事。加齢の他に外科処置や間違った歯ブラシなどで失われる事がある。(ブラックトライアングル)
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生活歯
歯の神経(歯髄)が生きている歯のこと。
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精密外科治療(マイクロサージェリー)
歯科用マイクロスコープを使用した外科手術のこと。 肉眼で見えるものには限界があります。 肉眼では見ることができない組織も、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用することで 拡大されて非常に鮮明に見えるため、通常よりもはるかに細かな処置・手術を行うことができます。 また、拡大下でマイクロサージェリー専用の小さな手術器具で治療を行うので、傷口の範囲も小さく、非常に早い治癒が期待できます。
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静脈内鎮静法
麻酔法の一種。局部麻酔と違って、眠ったような状態で意識はほとんどなくなる。 怖さや時間を感じないので快適な手術が可能。また全身麻酔と違って安全性も高い。
た行
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テンポラリークラウン(TEK)
仮歯のこと。 治療中に仮の歯として使用される被せもの。
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テンポラリーセメント
仮歯を一時的に装着する時に使用する為に開発されたセメントの事。 インプラント上部構造の装着に使用する事も多い。
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伝達麻酔(Conduction Anesthesia)
下の歯や粘膜に分布している神経の一部に麻酔をする事によって、少しの量で麻痺させる事ができる。下歯槽神経 智歯抜歯の際などに行う事がある。
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智歯
親知らず。第三大臼歯 近年、智歯が崩出しない方が多い。
な行
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二回法(Two-stage implant)
ニ回法では、インプラント治療の際にかかる外科手術を二回行います。 一回目でインプラントを顎の骨に埋め込み、一度歯茎を閉じた後、インプラントと骨が結合するのを待ってから(3~6ケ月)二回目の手術を行います。そこで再び歯茎を切開し、アバットメント(インプラント体と人工歯を固定するための支台)をインプラント体に装着して人工歯を取り付けます。
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内部連結(Internal connection)
上部構造やアバットメントとの結合部分がインプラント体の内部にあるもの。
は行
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ハイドロキシアパタイト(Hydroxyapatite)HA
歯や骨を構成する無機質の主成分です。 インプラントの表面コーティングや、歯磨剤、骨補填材に使用されたりしています。
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ヒーリングキャップ (Healing cap)
インプラント体(フィクスチャー)を埋入した後、二次手術まで治癒を得られる期間にフィクスチャーの上に装着するキャップの事。
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フィクスチャー(インプラント体)
インプラントの部品のことである。 インプラント体はその中でもインプラントの天然歯でいう歯根にあたる部分です。 現在主流なのは、生体と親和性の高いチタンで作られたもので、純チタン製のものなども存在します。 チタンに表面加工を施した人工のインプラント体を、顎骨内に埋め込んで骨と結合させます。
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フラップオペレーション(歯肉剥離掻爬術)
フラップオペレーションは、ルートプレーニングでは取りきれなかった歯肉に切開をし直視することによって、歯肉の深い部分の汚れや歯周病細菌を取除くことができます。
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ブラキシズム(Bruxism)
寝ている間や無意識的に、歯を噛みしめたり、すり合わせたりすること。歯軋りと呼ばれる事が多いです。 咀嚼筋へ大きな負荷がかかり、歯周組織に炎症性破壊が見られたり、顎関節へのダメージを与えたりします。 治療法として、スプリント療法、筒井療法が用いられる事があります。
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ブラックトライアングル(black triangle)
ブラックトライアングルとは、歯周病や加齢などの原因で歯茎が下がり歯肉が退縮する事によって歯と歯の間(隣接面)に三角形の隙間が開き、黒く見えてしまうことです。
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プラットホーム(Platform)
アバットメントやコンポーネント、補綴装置などの上部構造体を連結するインプラント体上部の連結面のこと。
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プラットホームスイッチング(Platform switching)
インプラントのプラットホームよりも直径の小さなアバットメントを使用する事。 これによりインプラント周囲の生理的な骨吸収が少なくなります。
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抜歯即時インプラント
今までは、抜歯してから歯肉がふさがり、骨(歯槽骨)が再生するまでの期間を待ってからインプラント治療を行いました。抜歯即時インプラントは、抜歯とインプラントの埋入を同日に行う治療です。抜く歯の周りの骨や歯肉の状態によってこの治療が適応となるか決まります。この治療方法により、治療期間が3〜6ヶ月早くなり、手術回数も減ります。
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皮質骨(Cortical Bone)
骨組織の中で骨の密度の高い外層部分で、硬くて緻密な骨部分である。 緻密骨とも呼ばれる。
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表面麻酔
粘膜にゼリー状の麻酔薬を塗布し、粘膜表面の感覚を鈍化させる麻酔方法。 局所麻酔等の注射を行う場合、表面麻酔により刺入時の痛みをやわらげる事ができます。
ま行
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マイクロサージェリー(精密外科治療)
歯科用マイクロスコープを使用した外科手術のこと。 肉眼で見えるものには限界があります。 肉眼では見ることができない組織も、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用することで 拡大されて非常に鮮明に見えるため、通常よりもはるかに細かな処置・手術を行うことができます。 また、拡大下でマイクロサージェリー専用の小さな手術器具で治療を行うので、傷口の範囲も小さく、非常に早い治癒が期待できます。
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マイクロスコープ(医療用顕微鏡)
マイクロスコープとは手術などで使う顕微鏡のことで、最大で約24〜30倍まで拡大して見ることができます。 現代の医療において、眼科、耳鼻科、脳外科などではマイクロスコープを用いて視野を拡大する事は 当然の様に行われています。 しかし、その中でも精密さが要求される日本の歯科医療においてはほとんど普及していないのが現状です。 今まで経験と勘に頼るしかなかった歯の根の治療も、マイクロスコープを使えば、ずっと奥まで見ることができ、正確な治療をすることができます。 マイクロスコープを導入する事によって、肉眼では確認できない細部の問題点を把握することが可能となります。 そしてより正確な診断・より精度の高い治療が行え、見逃しによる再発を防ぎ、確実な治療成果を生みます。
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メンブレン(Membrane)
歯槽骨の骨造成に使用する膜のこと。 骨を再生させたい部位に、軟組織が入り込むのを防ぐためにバリアする遮断膜のこと。GBR.GTRに使用。 吸収性、非吸収性があり非吸収性は二次手術が必要になる。 現在では非吸収性のメンブレンの一部が販売中止となり、吸収性のメンブレンの使用が主流である。
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埋入トルク(Insertion torque)
インプラント体埋入時に使用するトルクの値。 どれだけの力をかけて骨にインプラントを埋入するかという事を表しています。 メーカーによって異なるが、おおよそ35~45Ncmが適切である。 ニュートンセンチメートルで表す。Ncm。
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網状骨(Woven Bone)
骨が再生している部分にできる未成熟の骨の事。
や行
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遊離歯肉移植術
歯肉が足りない部分に他の部位から取ってきた歯肉を移植する手術。 ほとんどの場合、口蓋にある歯肉部分を切り取って使用します。
ら行
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ラチェットレンチ(Ratchet)
スクリュー固定式のインプラント上部構造体の最終のスクリューの締め付けに使用する器具。ラチェット機構によって回転方向が一方向に制限され、逆回転させると空回りするため、スクリューを素早くしめることができる。インプラント用ラチェットレンチ にはトルクのメモリがついており、治療内容や使用材料に応じて適正なトルクでスクリューをしめることができる。
わ行
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ワックスアップ(Wax up)
詰め物や被せものなどを作る補綴治療時の前に型取りをして、歯列や歯肉の形態をワックスで作り模型上でシミュレーションすること。最終的な補綴のイメージができる。