歯科医院で行う歯石取りには、実はいくつか種類があって代表的な2つが、
・歯肉の上の歯石取り
・歯肉の下(歯周ポケット)の歯石取り(スケーリング・ルートプレーニング(SRP)とも言われます。)
です。
自分の歯を失わずに使い続けるための最も効果があるプロのテクニックと専門の器具を用いて行います。
いわゆる、「歯石取り」では、歯肉の上の見えている部分のことを指すことが多いです。
歯周病が進行している場合は、歯肉の下にまで歯石がこびりついている場合が多く、その場合は、歯肉の下まで取り除きます。
どちらの場合でも、歯石除去には、手用と超音波のスケーラーが使用されます。
◆ 手用スケーラーの特徴
歯の面を削る時の微細な感覚が手に伝わるため、取り残してしまった小さな歯石から、歯面の硬さ・軟らかさ、ボコボコやザラザラなどの歯の健康状態まで確認することができます。
また、複雑な形をする歯根の歯石除去が可能です。
◆ 超音波スケーラーの特徴
毎秒約2万ヘルツの高周波で歯石を取り除きます。
歯石がたくさんついている時に、すばやく歯石を粉砕し、除去するのが得意です。
また超音波スケーラーを使うと、先端から吹き出す水が歯周ポケットに入り込むので、ポケットを洗い流したり、また同時に空気も送り込むので、空気を嫌う歯周病菌の退治にもなります。
このように各々の得意分野が異なるので、どちらが優れているかではなく、症状に合わせて使い分けられています。
ただし、超音波スケーラーは「知覚過敏の方」にはしみやすくなる場合があり、ペースメーカーなどお使いの方は使えません。
●自分でもできる?
歯石は固くついているので、自分で取るのは難しく、危険です。
なぜなら無理矢理に取ろうとすると、歯石だけではなく、大切な歯を傷つけてしまい、
そこからしみたり、虫歯になってしまったりします。
自分で行えることは、歯石をなるべく作らないようにすることです。
歯石は歯垢(プラーク)が変化したものです。歯垢(プラーク)であれば、
歯磨きやフロスで落とすことができるので、
ただしい歯磨きのやり方で、ちゃんと行えば歯石を付きづらくできます。
歯磨きはやり方しだいで、効果が大きく異なるので、
歯磨きの仕方も歯科医院で歯科衛生士さんに聞いて効果的な磨き方を教えてもらうことが大切です。