親知らずが正常に生えて、上下がきちんと噛み合っている場合であれば抜く必要は全くありませんが、そうでない場合はトラブルが起きる前に抜かなければなりません。
親知らずの抜歯は症例によって多少の差はございますが、通常40分~1時間程度で終了する小手術となります。
手術の間は、麻酔が効いていたり、顔にタオルがかけられていて、実際どのように抜歯が行われているか分からず、不安になる方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は親知らずの基本的な抜歯方法についてご紹介します。
◆問診
最初に問診をし、お口の中を拝見します。
次にレントゲン写真を撮り、親知らずの位置や角度、そして隣の歯や周りの骨の状態をしっかりと調べます。
抜歯が必要な患者様にはその旨をご説明し、ご都合や体調に合わせて抜歯のご予約をお取り頂きます。
◆抜歯
①局所麻酔を行う
あごの奥に注射で局所麻酔をします。
麻酔は通常2時間ほど効果が持続します。
口を開けていやすいように、反対側の奥歯に軟らかいプラスチックを噛んで頂きます。
②歯ぐきを切開する
麻酔によって痛みを感じなくなったら、歯ぐきを切っていきます。
親知らずが埋まっている周りの骨が見えるようにします。
③周りの骨を削る
親知らずを覆っている周りの骨を、バーやノミで最小限削ります。
抜く時の邪魔になる部分だけ削りますので、抜く時に親知らずが引っかからず、周囲に余分なダメージを与えずにすみます。
④歯冠を分割して取り除く
隣の歯がすぐ近くにありますので、親知らずをそのまま抜くにはスペースがありません。
そこで、先に親知らずの上の部分だけバーやノミで分割し、取り除いてスペースを作ります。
⑤歯根を取り除く
残った歯の根っこの部分はゆすって慎重に脱臼させ、そっと引っ張り出して抜きます。
⑥洗浄して縫合する
溜まっていた汚れを取り除き、洗浄して歯ぐきを縫い合わせれば終了です。
後日、縫い合わせた糸を取り除きくために来院して頂きます。
親知らずの抜歯は他の歯とは異なり、葉の周りを被う骨を削って行う手術となります。
ですので抜歯後は痛みや腫れが続いたり、血がにじみ続けたりします。
こうした症状は、実は骨を削る量に比例して増大していきますので、
親知らずがより深いところに埋まっているものほど、そして傾いている角度が大きくなるほど術後の痛みや腫れがあり、症状が治まるまでに時間がかかります。
それでも痛みや腫れは1週間ほどで引いてくる一過性のものですので、ご心配には及びません。
大阪北浜 筒井歯科では術後の経過もしっかりと確認させて頂き、皆様がより安心して生活していただけますよう努めております。
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