「血液サラサラの薬」として知られている抗血栓薬は、現在日本国内で100万人の方が飲んでいると言われております。
血管内に血の塊(血栓)ができ、それが体内をめぐって血管が詰まることによって起こる脳梗塞や、心筋梗塞を防ぐために用いられるお薬ですが、
その一方で抜歯などの外科処置をする際には血が止まりにくいといった作用もございます。
お薬の服用を止めれば、通常の固まりやすい血に戻りますが、それにより血栓ができて発作が起きたら命に関わる危険性があります。
抗血栓薬を休薬した方の100人に1人に血栓が原因の発作が起き、そのうち80%が亡くなると言った報告もございます。
そのため、抜歯したいからとご自身の判断でお薬を止めることのないようにしましょう。
特に抗凝固療法(ワーファリン)を受けている患者様では、血液検査でINR値(血液の凝固指数)が3.0以下であれば、止血処置をしっかりし、服用を継続しながら抜歯することが、ガイドラインに示されています。
また、抗血小板薬(アスピリンなど)を服用中の患者様の場合も、止血処置をすることで薬を止めずに抜歯が可能です。
服用している場合は必ず問診票に書き、院内スタッフにお伝え下さい。
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