入れ歯にしたくない
歯医者さんから入れ歯を勧められて「ショック受けた」、
また「入れ歯が嫌で、作ったけど使っていない」という声を聞きます。
入れ歯に「高齢のイメージ」を持っていて、
入れ歯にしたくないとおっしゃる患者さまはいらっしゃいますし、
作ってみたけど、どうしても自分に合わずに使っていないという方もいらっしゃいます。
入れ歯をいれると痛い?
新しい入れ歯を入れると、
噛むと歯茎に痛みが出る場合が多いです。
歯茎が、噛む時にかかる圧力に慣れるまで、時間が必要です。
入れ歯に慣れながら、歯科医院で入れ歯の調整を行うことによって
痛みは減っていきます。
入れ歯はしっかりと調整を行わないと噛むと痛みがでます。。
しかし、歯科医師が全力を尽くして調整しても、
痛みが出る状態が続いてしまう場合があります。
異物感に耐えられない
保険適用の入れ歯は、
隣の歯に金属製のバネ(クラスプ)を
ひっかけて固定させます。
そのつけ心地に慣れる事ができず、「入れ歯は作ったけど使っていない」、
とおっしゃるかたもいらっしゃいます。
心理的に入れ歯は嫌
高齢の方のイメージがある等、心理的にどうしても嫌な場合は、
入れ歯以外の治療があります。
大切なのは抜けた歯を放置しないことです。
歯が抜けたまま放置すると、隣の歯が倒れ込んできたり、噛み合っていた歯が伸びてきたりと、
お口全体に影響していきまます。
そうなると、お口のかみ合わせが崩壊していくと、
全部の歯がボロボロになってしまいます。
そうなる前に、歯がない部分に何かしら治療をすることが大切です。
歯を失った時の治療方法
そもそも失った歯の本数にもよりますが、歯を失った時の治療方法は、
3つの選択肢があります。
●入れ歯:
残っている歯にバネ(金具)で義歯を留め
歯茎の上にのせます
●ブリッジ:失った歯の両隣の歯で義歯を支えます
●インプラント:顎の骨にインプラントを入れて歯を補います
入れ歯にしたくない時の治療方法
●ブリッジ
失った歯の両隣の健康な歯を削り、土台にして人工の被せ物で失った歯を補います。
ブリッジは手術が必要なく、
固定されているので取り外しをする
必要はありません。
しかし、
両側の健康な歯を削らなければならないこと、
治療後も3本の歯で支えていた負担が2本の歯にかかること、
がデメリットです。
ブリッジは、土台となった歯の寿命を縮めてしまいます。
また、
- ・隣合う複数の歯を失った場合 や、
- ・隣合う歯がない奥歯はブリッジをすることができません。
●インプラント
歯を失った顎の骨にインプラントを埋め込みその上に
セラミックの人工歯の被せ物をつけます。
インプラントは
- ・自分の歯のようにしっかりと噛めること や、
- ・自分の歯と違和感がない仕上がりにすることができます。
ただし、自費の治療で外科的な処置が必要です。
インプラントについてはこちら
インプラントと入れ歯・ブリッジの違いについてはこちら
入れ歯にも種類があります
金属のバネが見えない入れ歯
保険の入れ歯は「金属のバネ」で入れ歯を留めますが、
金属ではない歯茎の色をした
特殊な樹脂で入れ歯を作製します(自費治療)。
金属がないので、入れ歯であることがちょっと見ただけではわかりません。
「ノンスクラプデンチャー」と呼ばれます。
ずれない入れ歯
残っている歯やインプラントを用いて入れ歯を固定する入れ歯です。
・自分の歯が残っている場合
残っている自分の歯に磁石を付けて入れ歯を固定させます。
金属のバネはありません。
・インプラントで入れ歯を固定する方法
インプラントオーバーデンチャーと呼ばれ
必要最低限のインプラントで入れ歯を固定させます。
自分の歯やインプラントで入れ歯を支えるため、
ぐらつかず、よく噛むことができます。
総入れ歯から部分入れ歯まで適応できます。自費の治療です。
歯が1本もないけれど総入れ歯にしたくない
残っている歯が少なくて、総入れ歯にしたくない場合は
「オールオン4(All-on-4)」の治療があります(自費治療)。
ご自分の歯のようにしっかりと噛むことができ、食事を楽しめます。
全ての歯を変えるので、ご希望の歯の形や色などに整えることができます。
オールオン4は最小で4本のインプラントで全ての歯(人工歯)で補う方法です。
顎の骨の状態によってインプラント6本で支える「オールオン6」になる場合もあります。
オールオン4、6はインプラントの本数が少ないため
- ・体への負担が少なく
- ・費用も抑えられます。
また最短で1日で仮歯をいれることができます。
多くの歯を失ってしまったけれども入れ歯にしたくない30〜40代の方や
総入れ歯でお悩みの70代以上の方にも選ばれている治療方法です。
お口の状態にもよりますが、入れ歯に抵抗がある場合は、
「インプラント」か「ブリッジ」の治療方法からお選びいただくことになります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、
最も良い治療方法を一緒に考えていきましょう。
患者さまの気持ちに寄り添いお悩みをしっかりとお伺いします。
お気軽にご相談ください。